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四柱推命更新 2026-11-04

四柱推命の用神とは何か──身強・身弱の判定から用神の決め方まで

四柱推命を独学で始めると、ほとんどの人が「用神」で止まります。命式を出すところまでは本や無料サイトでできても、そこから先の「結局この人にとって何が良い五行なのか」が分からない。この記事では、用神を決める手順を最初から順に追います。

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用神とは「その命式に足りないものを補う五行」

用神(ようじん)とは、その人の命式にとって最も有益に働く五行のことです。木・火・土・金・水の五つのうち、どれが自分を助け、どれが自分の邪魔をするのか。これを決めるのが用神の選定で、逆に邪魔をする側を忌神(きじん)と呼びます。

なぜこれが重要かというと、四柱推命の実用的な判断はほとんどすべてこの一点に乗っているからです。今日巡ってくる干支が用神側なら追い風、忌神側なら向かい風。大運(十年ごとの運)も年運も、用神との関係で読みます。用神が決まっていない命式は、羅針盤のない地図と同じで、使いようがありません。

そして用神を決めるには、その前に「身強か身弱か」を判定する必要があります。順番としては、命式を出す → 五行の強弱を測る → 身強・身弱を判定する → 用神を決める、という流れになります。

日主(日干)が自分を表す

四柱推命では、生まれた日の天干を「日主(にっしゅ)」または「日干」と呼び、これが本人を表します。年柱は先祖や幼少期、月柱は親や社会、時柱は子や晩年を表しますが、判断の中心はあくまで日主です。

たとえば日柱が癸巳なら、日主は癸(みずのと)。癸は陰の水で、海や川ではなく雨や露、地下水のような水です。この癸という一点が自分で、残りの七文字(年・月・時の天干と、四つの地支)はすべて環境として扱われます。

身強・身弱というのは、この日主が周囲から十分に支えられているかどうかの判定です。支えが厚ければ身強、薄ければ身弱。言い換えれば「自力でやれる状態か、助けが要る状態か」を見ています。

五行を点数にする

身強・身弱を判定するには、命式のなかで五行がどう分布しているかを数える必要があります。ここで流派差が出るのですが、考え方の骨格はどこも共通していて、天干と地支のそれぞれに重みをつけて合計します。

天干は表に出ている文字なので、そのまま一つ分として数えます。問題は地支で、地支には「蔵干(ぞうかん)」と呼ばれる隠れた天干が一つから三つ含まれています。たとえば申には庚・壬・戊の三つ、亥には壬・甲の二つ、子には癸が一つだけ入っています。

蔵干は本気・中気・余気の三段階に分かれ、本気が最も強く働きます。当サイトではこれを本気10点・中気5点・余気3点、天干を10点として計算しています。さらに月支(生まれ月の地支)はその人の季節そのものを表すため、月令を得るとして1.5倍の重みをかけます。

この重みづけは流派によってかなり違います。蔵干を使わず天干と地支の本気だけで数える流派もあれば、月支に3倍をかける流派もあります。どれが正しいというより、どの基準を採用しているかを明示することのほうが重要です。

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身強か身弱かを決める

五行の点数が出たら、日主を支える側の合計を見ます。日主を支えるのは二種類で、一つは日主と同じ五行(比肩・劫財)、もう一つは日主を生む五行(印)です。癸(水)が日主なら、水そのものと、水を生む金が支える側になります。

この支持側の合計が、全体の何割を占めるか。当サイトでは45%以上なら身強と判定しています。半分を超えていなくても身強になるのは、残りの55%が財・官・食傷の三つに分散するためで、一つの勢力として45%あれば十分に強いと見るからです。

実例で見ます。1968年11月19日生まれの命式は、年柱 戊申・月柱 癸亥・日柱 癸巳。日主は癸水です。五行を数えると木12.5/火20/土26/金15/水43、合計116.5点。支持側は水43+金15=58点で、支持率は49.8%。45%を超えるので身強と判定されます。

身強なら削り、身弱なら補う

身強・身弱が決まれば、用神は機械的に導けます。考え方は単純で、強すぎるものは削り、弱すぎるものは補う。バランスを取るのが目的です。

身強の場合、日主にはすでに十分な力があります。これ以上支えると過剰になるので、力を使わせる方向の五行が用神になります。具体的には、日主を剋する官殺(土が水を剋す、など)、日主が剋する財、日主が生み出す食傷の三つ。先の癸水の例なら、官=土、財=火、食傷=木が用神です。逆に、さらに力を足してしまう水(比劫)と金(印)が忌神になります。

身弱の場合は逆です。日主に力が足りないので、支える側が用神になります。日主を生む印と、日主と同じ五行の比劫。削る側の官・財・食傷が忌神です。

つまり身強か身弱かが決まった時点で、用神と忌神は自動的に裏返しの関係で決まります。判定そのものが難所であって、用神の選定自体は難しくありません。

用神が分かると何が読めるのか

用神が決まると、日々の運勢が具体的に読めるようになります。今日巡ってくる干支を五行に分解し、用神が多ければ追い風の日、忌神が多ければ向かい風の日。それだけのことですが、根拠のある判断になります。

先ほどの癸水身強の例で、2026年11月4日を見てみます。この日の四柱は丙午・戊戌・壬午。丙と午は火、戊と戌は土、壬は水です。火と土は用神なので追い風。ただし日干の壬が水=忌神で、しかも劫財(対等な相手が持ち分を取る星)にあたるため、そこだけが弱点になります。

さらに地支を見ると午と戌が揃っていて、これは寅午戌の三合火局のうち二支が揃った「半三合火局」です。火の勢力が一段強まる形で、用神の火がさらに補強されます。こうして一日の性質を構造的に説明できるのが、用神を押さえる最大の利点です。

流派差をどう受け止めるか

ここまで一つの手順で説明してきましたが、用神の選定には調候用神・通関用神・病薬用神といった別の考え方もあります。たとえば調候用神は、冬生まれで命式が寒すぎるなら火を、夏生まれで燥きすぎるなら水を、季節の調整として優先する考え方です。身強・身弱による扶抑用神とは別の軸で選ぶため、結論が食い違うこともあります。

どれが正解かを決める方法はありません。四柱推命は千年以上かけて複数の系統に分かれてきた体系で、統一された正解は存在しないからです。できるのは、自分がどの基準で判断しているかを明示し、同じ基準で一貫して読み続けることだけです。

当サイトが計算の重みづけや閾値をすべて公開しているのは、このためです。結果だけを見せられても検証のしようがありませんが、手順が見えていれば、別の流派の基準と比べることができます。

この計算を実際に試す

生年月日を入れると、この記事で説明した手順をそのまま適用した結果が出ます。算出根拠も開けます。

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※この記事は占術の仕組みを解説したものです。占いは娯楽・参考を目的としたものであり、健康・金銭・進路など重要な判断は専門家への相談とご自身の検証に基づいて行ってください。