九星気学の本命星と月命星の出し方──なぜ節分で年が変わるのか
九星気学は、生まれた年と月から「本命星」と「月命星」を割り出すところから始まります。計算自体は暗算でできるほど簡単ですが、年の切り替わりが元日ではないため、1月と2月初旬の生まれだけは注意が要ります。
九つの星
九星気学で使う星は九つです。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星。数字と色と五行が組み合わさった名前になっています。
五行の内訳は、水が一白、木が三碧と四緑、火が九紫、土が二黒・五黄・八白、金が六白と七赤。土が三つあるのが特徴で、なかでも五黄土星は中央を定位置とする特別な星とされています。
この九つの星が、年・月・日ごとに九つのマス(九宮)を移動していきます。生まれた年の星が本命星、生まれた月の星が月命星で、この二つがその人の基本的な性質を示します。
本命星は引き算で出る
本命星の計算式は単純です。生まれた西暦年の各桁を足し、一桁になるまで繰り返す。その数を11から引く。答えが10以上になったら9を引く。これだけです。
1968年なら、1+9+6+8=24、2+4=6、11−6=5で五黄土星。1990年なら1+9+9+0=19、1+9=10、1+0=1、11−1=10、10は10以上なので9を引いて1、つまり一白水星になります。
2026年を計算すると、2+0+2+6=10、1+0=1、11−1=10、9を引いて1。2026年は一白水星が中央に入る年です。
立春で年が変わる
ここが最大の注意点です。九星気学の年は、元日ではなく立春で切り替わります。立春はだいたい2月4日頃ですが、年によって2月3日になったり2月5日になったりします。
つまり1月1日から立春前日までに生まれた人は、前年の本命星になります。1990年1月20日生まれの人は、1989年生まれとして計算するため、本命星は二黒土星です。1990年として計算すると一白水星になってしまい、まったく違う結果になります。
なぜ立春かというと、九星気学が二十四節気を基準とする暦の体系に乗っているからです。二十四節気では立春が一年の始まりで、春分でも元日でもありません。四柱推命も同じ基準を使うため、両者の年の切り替わりは一致します。
ただし立春の正確な時刻は年によって違います。2026年の立春は2月4日の午前4時54分頃。この時刻より前に生まれたか後かで、本命星が変わる人がいます。当サイトでは太陽黄経が315度に達する瞬間を計算して判定しています。
月命星は本命星で決まる
月命星は、本命星のグループと生まれた節月の組み合わせで決まります。本命星を三つのグループに分けるところから始めます。
一白・四緑・七赤がAグループ、二黒・五黄・八白がBグループ、三碧・六白・九紫がCグループ。本命星を3で割った余りで分かれると覚えても構いません。
次に、それぞれのグループで寅月(2月)の星が決まっています。Aグループは八白、Bグループは二黒、Cグループは五黄。そこから月が進むごとに数字を1ずつ減らしていきます(1の次は9に戻る)。
実例です。本命星が五黄土星(Bグループ)で、11月生まれの場合。11月は節月でいうと亥月で、寅月から数えて10番目。Bグループの寅月は二黒=2なので、2から9つ減らして……2→1→9→8→7→6→5→4→3→2。亥月は二黒土星になります。
月も節入りで変わる
月命星の「月」も、カレンダーの月ではなく節月です。節月は各月の節気で切り替わります。立春(2月4日頃)から寅月、啓蟄(3月6日頃)から卯月、清明(4月5日頃)から辰月、という具合です。
たとえば11月は、立冬(11月7日頃)を境に戌月から亥月へ変わります。11月5日生まれは戌月、11月10日生まれは亥月。同じ11月生まれでも月命星が違ってきます。
節入りの日付は年によって1日程度前後します。手元の表で判断するより、その年の実際の節入り時刻で計算するほうが確実です。
本命星と月命星の役割
本命星はその人の本質的な性質、月命星は内面や幼少期に形成された傾向を示すとされます。本命星が表に出る顔、月命星が内側の素、という説明をされることもあります。
実務的には、吉方位を判定するときに両方が必要になります。本命星の位置から本命殺・本命的殺を、月命星の位置から月命殺・月命的殺を判定するためです。本命星だけでは凶方の半分しか分かりません。
また本命星と月命星が同じ五行かどうかも読みに影響します。たとえば本命五黄・月命二黒はどちらも土性で、性質が一方向に揃っている型。本命三碧(木)・月命六白(金)のように相剋の関係だと、内と外で向きが違う型になります。
生年月日を入れると、この記事で説明した手順をそのまま適用した結果が出ます。算出根拠も開けます。
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※この記事は占術の仕組みを解説したものです。占いは娯楽・参考を目的としたものであり、健康・金銭・進路など重要な判断は専門家への相談とご自身の検証に基づいて行ってください。