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方位学更新 2026-11-04

吉方位の出し方──五黄殺・暗剣殺・本命殺を自分で判定する

引越しや旅行の方角を気にする人は多いのですが、吉方位の出し方を自分で計算できる人は少数です。手順自体は決まっているので、一度覚えれば誰でも出せます。順に追っていきます。

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まず方位盤を組む

方位学の出発点は、九つの星を八方位と中央に配置した「方位盤」です。中央を中宮と呼び、ここに入る星がその盤の基準になります。

配置の順序は決まっています。中宮に入る星の数字を起点に、乾(北西)→兌(西)→艮(北東)→離(南)→坎(北)→坤(南西)→震(東)→巽(南東)の順で、数字を1ずつ増やしていきます。9の次は1に戻ります。

たとえば中宮が一白なら、北西が二黒、西が三碧、北東が四緑、南が五黄、北が六白、南西が七赤、東が八白、南東が九紫。この順序は暗記するしかありませんが、中宮に五黄を置くと各星が本来の定位置(一白が北、二黒が南西、三碧が東……)に収まるので、それを基準に覚えると間違えにくくなります。

三つの盤を使い分ける

方位盤は一つではなく、年盤・月盤・日盤の三つがあります。それぞれ切り替わるタイミングが違います。

年盤は立春で切り替わり、中宮の星は本命星と同じ計算式(11から生年の digit root を引く)で出します。2026年なら一白水星が中宮です。

月盤は節入りで切り替わります。年の十二支によって三つのグループに分かれ、寅月(2月)の中宮が決まっています。子午卯酉の年は八白起、寅申巳亥の年は二黒起、辰戌丑未の年は五黄起。そこから月ごとに数字を1ずつ減らしていきます。2026年は丙午年で子午卯酉グループなので、寅月が八白、卯月が七赤……と進み、戌月は九紫が中宮になります。

日盤は最も複雑です。夏至の後の最初の甲子日から「陰遁」に入り、中宮が九紫から毎日1ずつ減っていきます。冬至の後の最初の甲子日からは「陽遁」で、中宮が一白から毎日1ずつ増えます。計算に誤差が出やすいため、日盤は参考扱いにするのが無難です。

凶方位を先に消す

吉方位を探すより先に、凶方位を消します。凶方位には種類があり、それぞれ判定方法が決まっています。

五黄殺は、五黄土星が在泊している方位。五黄は腐敗と破壊を司る星とされ、その方位は誰にとっても凶とされます。暗剣殺は五黄殺の正反対の方位で、不意の災いを意味します。

本命殺は自分の本命星が在泊している方位、本命的殺はその正反対。月命殺は月命星が在泊している方位、月命的殺はその正反対です。本命星が五黄土星の人は、五黄殺と本命殺が常に同じ方位になります。

破(歳破・月破・日破)は十二支から出します。年支・月支・日支が示す方位の正反対が破です。十二支と方位の対応は、子が北、丑と寅が北東、卯が東、辰と巳が南東、午が南、未と申が南西、酉が西、戌と亥が北西。2026年は午年なので、午=南の反対の北が歳破になります。

なお、中宮に入っている星は方位を持たないため、凶方の判定から外れます。五黄が中宮にある年は五黄殺と暗剣殺が存在しません。

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残った方位から吉を選ぶ

凶方位をすべて除外したら、残った方位のなかから自分にとって良い方位を選びます。基準は五行の相生・比和です。

自分の本命星の五行が力を得るのは、同じ五行の星が在泊している方位(比和)と、自分を生む五行の星が在泊している方位(相生)です。本命星が土性(二黒・五黄・八白)なら、土の星が在泊する方位か、土を生む火の星=九紫火星が在泊する方位が吉方になります。

本命星が木性(三碧・四緑)なら、木の星か、木を生む水の星=一白水星。金性(六白・七赤)なら、金の星か、金を生む土の星。こうして絞り込んだ方位が、その盤における吉方位です。

実例で見ます。本命五黄・月命二黒の人の2026年の年盤(一白中宮)では、五黄が南、二黒が北西に在泊。五黄殺と本命殺が南、暗剣殺と本命的殺と歳破が北、月命殺が北西、月命的殺が南東。残るのは東・西・北東・南西の四方位です。このうち土性の星が在泊するのは東の八白土星だけなので、2026年の吉方位は東のみ、ということになります。

大きな方位取りは三盤すべてで吉

引越しや長期の旅行のような「大きな方位取り」では、年盤・月盤・日盤のすべてで吉となる方位を使うのが原則です。一つでも凶が重なっていれば、その方位は使いません。

これは実際にはかなり厳しい条件で、年に何度も揃うものではありません。年盤で吉だった方位が月盤では凶、ということが頻繁に起きます。年と月で吉が重ならない期間は、大きな方位取りを見送るのが本来の作法です。

一方、買い物や会食のような短距離・短時間の移動であれば、日盤を使う考え方もあります。この場合も、年盤・月盤で明確な凶になっていないことは確認しておくべきです。年盤で暗剣殺、月盤で五黄殺が重なるような方位は、距離が短くても避けます。

方位を使わないという選択

計算してみると、どの盤でも吉方位が一つもない、という日や月が出てきます。これは珍しいことではありません。本命星が五黄土星の人は本命殺と五黄殺が一致するぶん凶方が一つ減りますが、その代わり土性の星が中宮や凶方に集中する時期があります。

吉方位がないときに、無理に「まだマシな方位」を探す必要はありません。方位学はあくまで移動に伴う影響を扱うものなので、移動の距離と回数を減らせば影響そのものが小さくなります。使える方位がない日は、動かないことが最も合理的な判断です。

また方位の効果は距離と滞在時間に比例するとされます。隣町への買い物と海外移住では、同じ方位でも影響の大きさがまったく違います。日常の細かい移動まで気にするより、引越しや長期出張のような大きな移動だけを押さえるほうが、現実的な使い方です。

この計算を実際に試す

生年月日を入れると、この記事で説明した手順をそのまま適用した結果が出ます。算出根拠も開けます。

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※この記事は占術の仕組みを解説したものです。占いは娯楽・参考を目的としたものであり、健康・金銭・進路など重要な判断は専門家への相談とご自身の検証に基づいて行ってください。